NWOBHM
& Heavy Metal

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 最初の方は、N.W.O.B.H.Mに登場したグループの
 代表作を紹介します。 あとはバラエティにとんだ
 作品が登場しますが、すべてブリテッシュ系を選ん
 でみました。

  
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N.W.O.B.H.M.とは、’70年代末から’80年代初頭にかけてイギリスで興ったヘヴィ・メタル/ハード・ロックのムーヴメントを指す。
(New Wave Of British Heavy Metal の略)


album

        artist  /  title        <寸 評>

Diamond Head / Lightning To The Nations

1979年作品。当時、自主盤で発表されたダイヤモンド・ヘッドの事実上の1st(後にドイツのマイナー・レーベルから再発)。メジャー・レーベルより発表された「偽りの時」、「カンタベリー」、そして’93年の復活作「デス・アンド・プログレス」も素晴らしい作品ですが、本作も全くヒケを取っていません。むしろ未完成ながらも魅力的なサウンドが聴ける1枚といえます。1曲全体の緻密な構成力を重視し、シーン・ハリスとブライアン・タトラーの能力が遺憾なく発揮され、デビュー作にしては収録曲のクォリテイが非常に高いことを思い知らされるアルバムです。尚、本作はドイツでCD化されており、こちらには8曲ものボーナス・トラックが収録されています。
お薦め曲は「The Prince」、「Am I Evil?」、「It's Electric」、「Helpless」。


White Spirit / White Spirit

1980年作品。後にギラン、アイアン・メイデンに加入するヤニック・ガーズが在籍したことで知られる幻のグループ、ホワイト・スピリット唯一のアルバム。伝統的なハード・ロックとN.W.O.B.H.M.の叙情的な感性が融合し、美しく、そして華麗なハード・ロックの究極な姿が表現され、実にドラマチックな作品といえます。当時、アナログ盤は日本で発売されず、貴重な作品となっていましたが、’92年に3曲ボーナス・トラック入りで、世界初のCD化が日本で行われました。MCAのスタッフの方々に感謝しております。
お薦め曲は「ミッドナイト・チェイサー」、「レッド・スカイズ」、「フール・フォー・ゴッズ」、それとボーナス・トラックの「チーター」。


Limelight / Limelight

1980年作品。トリオ編成で”イギリスのラッシュ”と呼ばれたライムライト唯一の作品。ブリテッシュ・プログレのエッセンスを取り込んだ本作は、二声によるハーモニー・ヴォーカルをフィーチャーしたナンバーや物悲しいバラード、それに疾走感を振り撒きながら勢いよく駆け抜けていくナンバーなどで構成され、曲展開が非常に印象的となっています。また、ギターの音使いが面白く表現されているほか、メロトロンやアコースティック・ギターを積極的に取り入れて、より音の幅を広げているのが特徴といえるでしょう。
お薦め曲は「マン・オブ・カラーズ」、「メタル・マン」、それとボーナス・トラックの「アシッズ・トゥ・アシッズ」。


Praying Mantis / Time Tell No Lies

1981年作品。邦題名が「戦慄のマンティス」と題されたプレイング・マンティスの1st。ティノとクリスのトロイ兄弟が繰り出す旋律のメロディとツインリードを限界まで追求した本作は、スリルとハッと息を飲む斬新さに富んでいて、クリスタルなサウンドの響き、透明感、叙情性が完璧に表現された作品といえます。これぞ!ブリティッシュ・ハード・ロック史上に輝く珠玉の名作!
お薦め曲は「チーテッド」、「ラヴァーズ・トゥ・グレイヴ」、「チルドレン・オブ・ジ・アース」。


Tygers Of Pan Tang / Spellbound

1981年作品。タイガーズ・オブ・パンタンの2nd。スピーディな展開で躍動するジョン・サイクスのメロディアスな速弾き、伸びやかな中にも湿り気のあるエモーショナルなジョン・デヴァリルのヴォーカルは実に見事というしかありません。どの曲も聴き応え充分で、まさにN.W.O.B.H.M.ムーヴメントが生んだ名盤といえます。個人的にはジョン・サイクスが抜けた後、サウンドがポップになった4作目「危険なパラダイス」も気に入っています。
お薦め曲は「ギャングランド」、「ミラー」、「タイガー・ベイ」、「ドント・ストップ・バイ」。


Dark Star / Dark Star

1981年作品。邦題名が「暗黒の星屑」と題されたダーク・スターの1st。ブリティッシュ・ハード・ロックの伝統的なスタイルから繰り出すサウンドは、N.W.O.B.H.M.初期の体臭に満ち溢れた作品となっています。本作は豊かなメロディ作りと印象的なリフが最大の特徴といえるでしょう。CD化に伴い、ボーナス・トラックが6曲収録されています。ちなみに’87年に発表した2nd「Real To Real」も個人的には結構、気に入っている作品です。
お薦め曲は「キャプテン・アメリカ」、「レイディ・オブ・マース」、「ザ・ミュージシャン」。


Iron Maiden / The Number Of The Beast

1982年作品。邦題名が「魔力の刻印」と題されたアイアン・メイデンの3作目。ヴォーカルがポール・ディアノからブルース・ディッキンソンに代わって発表された本作は前2作に比べ、メロディが多少ポップになった感がありますが、それぞれの曲の完成度は非常に高く、より複雑な展開を持っており、彼らの地位を不動のものにした作品といえます。2ndの「キラーズ」も名作といえるでしょう。
お薦め曲は「ザ・プリズナー」、「魔力の刻印」、「誇り高き戦い」。


Lionheart / Hot Tonight

1984年作品。アイアン・メイデンを脱退したデニス・ストラットンが中心となって結成されたライオンハート唯一のオリジナル・スタジオ・アルバム。各曲のクォリティも高く、サウンドはヘヴィ・メタルという狭いフィールドに立つのではなく、AOR的な感覚を主張した、実に見事な作品に仕上がっている。尚、’99年に’81年〜’86年にかけてレコーディングされた幻の音源をまとめた2枚組CD「Unearthed-Raiders Of The Lost Archivers」も素晴らしい楽曲が収められている。
お薦め曲は「ダイ・フォー・ラヴ」、「リヴィング・イン・ドリーム」、「危険な遊び」。


Grand Prix / Samurai

1983年作品。グランプリの3作目。英国特有の明るくなりきれない湿り気、どこか煮え切れない暖かさを持っているロビン・マッコーリーの声が、メロディアスなヴォーカル・ラインを際立たせる役割を充分果たしているとのが特徴です。ギターよりもキーボードを中心とした彼らの楽曲には、どこかファンタジックでドラマ性を感じさせてくれます。
代表曲は「ギヴ・ミー・ホワッツ・マイン」、「シャウト」、「サムライ」。


この辺りまでがN.W.O.B.H.M.の真っ直中に登場したグループの代表作です。
まだまだいいグループはありますが、また今度いつの日か紹介したいと思います。
例えばSaxon、Girl、Angel Witch、Samson、Wild Horses、Ethel The Frog、Demon等々・・・
この後は、バラエティに富んだブリテッシュ系のおすすめ盤を紹介していきます。


Ozzy Osbourne / Blizzard Of Ozz

1980年作品。邦題名が「血塗られた英雄伝説」と題されたオジー・オズボーンのソロ・デビュー作。ランディ・ローズが才能豊かな人物であったことが、よく判る作品といえるでしょう。リフの組み立て方といい、ギターの泣かせ具合といい、本当に素晴らしい技量を持っていました。もちろんオジーのヴォーカルも素晴らしいです。名曲目白押し、HMの教科書的な作品である。2ndの「ダイヤリー・オブ・ア・マッドマン」、ジェイク・E・リーが加入してからのスタジオ・アルバム3作目「月に吠える」も素晴らしい作品です。
お薦め曲は「アイ・ドント・ノウ」、「クレイジー・トレイン」、「グッバイ・トゥ・ロマンス」、「ミスター・クロウリー(死の番人)」。


Magnum / On A Storyteller's Night

1985年作品。マグナムのオリジナル・スタジオ・アルバム5作目。大仰でドラマティックな雰囲気は、デビュー時からのサウンドの基本姿勢が変わっていないことを伝えており、その緻密に計算されたサウンドからは、より洗練されたトニーの作曲能力の深化の程が明確に窺えます。本作の最大の特徴は、時代を意識したポップ感覚に溢れ、心地よいサウンドを聴かせてくれる点である。1stの「kingdom Of Madness」、3rdの「Chase The Dragon」、6作目の「Vigilante」、7作目の「Wings Of Heaven」といったところも、おすすめです。
お薦め曲は「How Far Jerusalem」、「Just Like An Arrow」、「On A Storyteller's Night」。


Cozy Powell / Octopuss

1983年作品。’98年4月5日、不慮の事故で他界した不世出のドラマー、コージー・パウエルのソロ3作目。ゲイリー・ムーアやホワイトスネイク絡みミュージシャンで中心に制作された本作は、ロンドン交響楽団との競演など、一段とスケール・アップしたコージーの華麗なドラム・ソロが聴くことが出来る。1st の「オヴァー・ザ・トップ」、2ndの「サンダーストーム」もおすすめ。
お薦め曲は「633部隊」、「ビッグ・カントリー」、「ダート・ムーア」、「ザ・ラットラー」。


Airrace / Shaft Of Light

1984年作品。のちにMAMA'S BOYS, PHENOMENAプロジェクトでその美声を披露するキース・マーレル(Vo)、ジョン・ボーナムの息子でのちにBONHAMを結成するジェイソン・ボーナム(Ds)らが在籍していた英国産ハード・ポップ・バンド、エアレイス唯一の作品。それなりにキャリアがあるミュージシャン達が作成したアルバムだけに、演奏・歌ともに安定感は抜群で、安心して聴いていられる。キース・マレルのヴォーカルは非常に艶やか且つソウルフル、トビー・サドラーの厚みのあるキーボードにローリー・マーンズワースの印象的なギター・フレーズが映えるカッコいい産業ロックのお手本的なサウンドといえる。
お薦め曲は「Open Your Eyes」、「Caught In The Game」、
「Do You Want My Love Again」、「Didn't Wanna Lose Ya」。


Persian Risk / Rise Up

1986年作品。元Tygers Of Pan Tangのジョン・デヴァリル<vo>、現Motorheadのフィル・キャンベル<g>等が、かつて在籍していたことで知られるバンドで、彼らの唯一の作品。メンバーの編成はかなり流動的で、家系図を作るとWild HorsesやPraying Mantisといったバンドも関わってくる。ギターを中心としたサウンドであるが、ヴォーカルは結構メロウで、叙情性を加味したようなハード・ロックを聴かせてくれる。尚、シンガーのCarl Sentenceは、ポール・チャップマン(元UFO)のグループ、GHOSTでも見事な歌声を披露している。
お薦め曲は「Jane」、「Don't Turn Around」。


John Sloman / Disappearances Can Be Deceptive

1986年作品。かつてローン・スター 〜 ユーライア・ヒープ 〜 ゲイリー・ムーアのヴォーカルを務めたジョン・スローマンの1st ソロ作。総て彼自身のペンによるナンバーでまとめられている本作は、ハード・ロックというよりは、いわゆる"オトナのロック"的ヴォーカル・アルバムで、英国味の強い叙情的な楽曲をモダンに練り上げたサウンドに仕上がっている。演奏のクォリティも高く、良質のエッセンスを凝縮させた作品といえよう。
お薦め曲は「Foolin' Myself」、「Perfect Strangers」。


Virginia Wolf / Virginia Wolf

1986年作品。ジョン・ボーナムの息子ジェイソン・ボーナム<ds>がAirraceに続いて参加したという話題性もあり、当時かなり注目されたバンド、ヴァージニア・ウルフの1st。アメリカの産業ロックに近いサウンドであるが、曲作りを殆ど担当しているギタリストのニック・ボールドの才能は高く、キーボードに包み込まれた爽やかな瑞々しいメロディック・ハード・ロックが展開されている。現Heartlandのクリス・ウィーズィーのソウルフルな歌声は、この頃から既に素晴らしい情感を発散しており、後の活躍を予感させてくれる。ジェイソンは、その後Bonhamを経て現在はUFOへ加入。それぞれが飛躍するまでに至る経緯として、忘れてはならないバンドといえよう。尚、本作のプロデュースはQUEENのロジャー・テイラーとデイヴィッド・リチャーズという人物が共同で担当。
お薦め曲は「Are We Playing With Fire ?」、「It Tonight」、「Livin' On A Knife Edge」、
「Take A Chance」。


Waysted / Save Your Prayers

1986年作品。ピート・ウェイ、ポール・チャップマンという元UFOのメンバーで編成され、ヴォーカルがダニー・ヴォーンに代わって発表したウェイステッドのオリジナル・スタジオ・アルバム3作目。2ndの「The Good The Bad The Waysed」は、ダミ声のフィンのヴォーカルが、非常にいい味を出し好作品となっていたが、本作はその前作の代表曲のリメイクや鳥肌が立ちそうなロック・ナンバーが収録され、楽曲の充実振りが目を引く。もちろんダニーのヴォーカルもサウンドとマッチしており、彼らの最高傑作といえる。サウンド的にはチャップマン在籍時のUFOに近いサウンドで、ピート・ウェイとチャップマンの仕事ぶりは申し分ない。当時この作品は日本でアナログ盤も発売されずCD化もされていなかったが、2004年にボーナス・トラックを2曲追加し、遂に日本でもCD化された。
お薦め曲は「Heroes Die Young」、「So Long」、「Heaven Tonight」。


Statetrooper / Statetrooper

1987年作品。元MSGのヴォーカリストだった、ゲイリー・バーデンが在籍して発表したステートトゥルーパー唯一の作品。ハード・ポップといった感じで、やたら軽く明るいメロディを満載しているため、本国イギリスでは黙殺されている作品のようであるが、楽曲のクォリティは高い。MSGのポップ面を強調した作風でバーデンのクセ声と妙にマッチし、実に素晴らしい。長らくCD化が待ち望まれた本作は、2002年にジャケットを少し変えてボーナス・トラックを1曲追加し、「2002」というアルバム・タイトルで、遂にCD化。なんと!2003年にはボーナス・トラック6曲含むオリジナル・ジャケット仕様で再発された。
お薦め曲は「Dream Of The Faithfull」、「She Got The Look」。


Radio Moscow / Radio Moscow

1988年作品。ダイヤモンド・ヘッドの中心人物であったブライアン・タトラーが結成したグループのデビュー4曲入りミニ・アルバム。ダイヤモンド・ヘッドの音楽性をよりモダンにしたスケールの大きなサウンドを展開しており、ハード・ロックという大地に根を張りながら、様々な要素を音楽化し、新しいロックに挑戦しようとする姿勢を見事に表現している。ミニ・アルバムのため、収録曲は少ないが、楽曲はどれも素晴らしい。是非CD化してもらいたい作品である。尚、ブライアン・タトラーが脱退してから発表されたフルレンス・アルバムの1stと2ndは、全く魅力のないものであった。
お薦め曲は「Hand Of Freedom」、「Regenerate」、「In Africa」、「King & Country」。


Mcauley Schenker Group / Save Yourself

989年作品。MSGと呼ばれながらマッコリー・シェンカー・グループと名乗った2作目。1作目の「パ^フェクト・タイミング」、3作目の「MSG」は、マイケルのギターが控えめで、ロビン・マッコーリーのヴォーカルを前面に押し出した作品であり、それなりにまとまっていますが、ファンにとっては物足りなさを感じていることでしょう。本作は、このグループのスタジオ・アルバムの中では、マイケルらしさが1番出ている作品といえます。オープニング・ナンバーは、その代表ともいえるでしょう。
お薦め曲は「セイヴ・ユアセルフ」、「エニータイム」、「デスティニー」。


Blue Murder / Blue Murder

1989年作品。ジョン・サイクス、カーマイン・アピス、トニー・フランクリンという職人が揃ったブルー・マーダーの1st。ホワイトスネイクとシン・リジィの影をちらりと覗かせながらも本作は、サイクスの作曲能力の切れ味が隠されており、非常に興奮を与えてくれる作品に仕上がっている。トリオ編成ながらリズム・セクションが凄く、またサイクスのヴォーカルが意外にも水準が高いことに驚かされる。
お薦め曲は「ライオット」、「セックス・チャイルド」、「アウト・オブ・ラヴ」、「ブラック・ハーテッド・ウーマン」。


Tony Martin / Back Where I Belong

1992年作品。「TYR」発表後、ブラック・サバスを一時脱退した時期に制作されたトニー・マーティンの初ソロ。ニール・マーレイ、ローレンス・コトル、ナイジェル・グロックラー、ジェフ・ニコルス、ブライアン・メイ他といった豪華なバック・ミュージシャンが参加している本作は、殆どトニー自身のペンによる曲で占められており、サウンドも水々しく柔和な音像の中に情感たっぷりの切ない歌をフィーチュアしたヴォーカル・オリエンテッド・ロック・アルバムに仕上がっている。トニーのギター・プレイやサバス時代のリメイク曲などが収録され聴き所満載の作品であると共に、心にしっとりとした潤いを与えてくれる素晴らしいアルバムである。
お薦め曲は「If It Ain't Worth Fighting For」、「If There Is A Heaven」、「India」、
「Jerusalem」。


Paul Chapman's Ghost / Ghost

2002年発売。元Lone Star〜UFO〜Waystedのギタリストだったポール・チャップマンがWaysted解散後、'87年頃にレコーディングしていたという幻の音源(2002年CD化)。
USメロディック・ハード風にUFO風味をプラスした感じのサウンドは、ハイトーン・ヴォイスのCarl Sentence(元Persian Risk)の伸びのあるヴォーカルが印象的で、ポールのギター・プレイも健在ぶりを十分アピールした内容となっている。なんといっても楽曲のクォリティが高く、彼のソングライティング能力がハイレベルであることを証明している作品といえよう。またThe Whoの「Baba O' Reilly」をカヴァーしているのも見逃せない。本作はイギリスのZOOM CLUB RECORDSからのリリースであるが、元々メジャーから出すつもりだったのも納得できる。
お薦め曲は「Masquerade」、「Yes Man」、「Don't Walk Away」。


Fastway、Shy、Mama's Boys、 ...etc
まだまだ紹介したグループの作品が多数ありますが、
ここらで、ひとまず終了!



 

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