Progressive Rock

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  ’70年代のブリティッシュ産とアメリカ産
  以外の作品を紹介しています。
  ’80年代以降のものは、真のプログレと
  呼べない作品もありますが、私のお気に
  入りなので、取り上げてみました。  

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album

        artist  /  title        <寸 評>

Sebastian Hardie / Four Moments

1975年作品。オーストラリア出身のバンドで、邦題名が「哀愁の南十字星」と題されたセバスチャン・ハーディーの1st。どの曲にもわざとらしい大仰さが無く、自然体の中から曲を盛り上げていく抑揚の効いたムードというものを感じ取ることが出来ます。サウンドは適度の湿っぽさと透明感を持ち、オーストラリアの広い大地が思い浮かぶ感じがします。それにジャケットが美しい。アナログ盤を持っている私は部屋のインテリアにしたいほど。ちなみに2ndの「Windchase」も素晴らしいので、おすすめです。
お薦め曲は「グローリー・シャル・ビー・リリースト」、 「ジャーニー・スルー・アワ・ドリームス」、 「ロザンナ」。


Windchase / Symphinity

1977年作品。邦題名が「夢幻神殿」と題されたウインドチェイスの唯一の作品。セバスチャン・ハーディ解散後にM・ミーロが結成したシンフォニック・バンドで、S・ハーディのキーボード奏者、エアーズ・ロックのベーシストらが参加している。M・ミーロ自身「2番目に気に入っているアルバム」と語る通り、非常に出来が良く、ユーロ・ロック・フィールドのマスト・アイテムとなっている。S・ハーディから「エピックV」に至る流れのほぼ中間に位置し、ギター・バンドのドライヴ感と神がかり的なメロディ至上主義がほどよくブレンドされている。ちなみにグループ名は、S・ハーディのセカンド・アルバムから取られたものである。
お薦め曲は「限りなき疾走」、「放浪のジプシー」、「見つめ直す時に」。


Mario Millo / Epic V

1979年作品。セバスチャン・ハーディの中心人物だったマリオ・ミーロの初ソロ・アルバム。プレーヤーとしてよりコンポーザーとしての立場を強調する彼の才能が爆発した1枚といえる。フュージョン/クロスオーヴァー、シンフォニック・ロック、トラッド、ポップ・バラード、ムード/イージー・リスニングと様々なテイストを散りばめ、そのいずれもが高純度で緻密に作り上げられている。ギターは泣き、キーボードは重層的に光り輝き、うますぎるコーラスと女性ヴォーカルが彩りを添え、生のストリング・オーケストラ、フルートやサックスがツボを押さえている。
お薦め曲は「エピックV」、「クエスト・テーマ」、「ハーレクィン&コランバイン」、「ソーニョ・ダモーレ」、「レベッカ」(ボーナス・トラック)


Tai Phong / Windows

1976年作品。フランス出身のバンド、タイ・フォンの2nd。名曲「シスター・ジェーン」が入っている1st も素晴らしいが、さらに細かい描写能力が進化した、このアルバムは叙情性あふれるエッセンスが群を抜いている。彼らの構築した美の世界は、あまりにもデリケートでナイーヴであり、究極の美学が全体を支配している感じである。起承転結を確実にサウンド面で表現しうるバンドは、そうざらにはいないが、この
Tai Phong は、その中の数少ないバンドといえよう。尚、CD化に伴い、本作にはシングルのみで発表されていた3曲がボーナス・トラックで収録されている。
お薦め曲は「憧憬と失意の季節」、「ゲームス」、「ラスト・チャンス」。



Mike Oldfield / Tubular Bells V

1998年作品。チューブラー・ベルズ・シリーズの第3弾。このシリーズはどの作品も素晴らしいが、何といっても私は、ハウス〜ダンス・ミュージック的要素打ち出している本作が、1番のお気に入りとなっています。長きにわたっての呪縛から完全に解き放たれたマイク・オールドフィールドの溌剌とした姿が目に浮かぶ大作といえるでしょう。
お薦め曲は、「ザ・ソース・オブ・シークレッツ」、「マン・イン・ザ・レイン」。


Emerson, Lake & Powell / Emerson, Lake & Powell

1986年作品。ヘヴィ・メタルの素浪人、故コージー・パウエルを迎え、ELPとして再出発を狙いながら、カール・パーマーの抗議でエマーソン・レイク&パウエルと名乗ることになった唯一のアルバム。時代を意識し、ポップ色が強いが、エマーソンのシンセだけは相変わらず。パーマーに比べるとパウエルのドラムスは馬力がある分、重量感が増したサウンドになっており、非常にマッチしているように思える。ELPの作品も素晴らしいが個人的には、こちらのELP?の作品を方が楽曲及び演奏面でも優れているといえる。
尚、本作は2001年10月に日本盤が再発され、こちらには当時アルバム未収録だった2曲「ロコモーション」と「ヴェイカント・ポゼッション」がボーナス・トラックとして収録されているのは嬉しい限りである。
お薦め曲は、「ザ・スコアー」、「ラーニング・トゥ・フライ」、「ザ・ミラクル」、「タッチ・アンド・ゴー」、「ラヴ・ブラインド」。


GTR / GTR

1986年作品。元イエスのスティーヴ・ハウと元ジェネシスのスティーヴ・ハケットの両ギタリストが中心となり結成されたグループ、GTR唯一のスタジオ・アルバム。メンバーを見るとプログレ・サウンドを連想してしまいますが、実際はプログレの良さを残しつつ、ギターを全面に押し出し、更にポップで親しみ易いサウンドに仕上がっています。プロデューサーがエイジアのジェフ・ダウンズということもあり、第二のエイジアという感じを受けますが、メンバーの過去の経歴を無視して、全く新しいバンドとして考えた場合、スケールのデカイ素晴らしい作品といえます。
お薦め曲は「ハート・マインド」、「ハンター」、「リーチ・アウト」。


3 / ...To The Power Of Three

1988年作品。エマーソン・レイク&パウエル解体後にエマーソンがもう一人の元ELPのメンバー、カール・パーマーと共に立ち上げたグループ、3(スリー)唯一の作品。ベース、ギター、ヴォーカルを務めるのは、ハケット脱退後のGTRにかかわっていたロバート・ベリーで、エイジアやGTR同様ポップ化、商業主義に走ったとして旧来のファンからは評判の悪い3であるが、確かにエイジア路線を狙おうというレーベル側の意図は見えるものの、メロディックなロックとして捉えれば、これは中々の好作品といえる。ベリーのキャッチーなセンスに対して、随所に盛り込まれたオーケストレイションとテクニカルなプレイには、エマーソンの意地すら感じる。
お薦め曲は「ラヴァー・トゥ・ラヴァー」、「チェインズ」、「オン・マイ・ウェイ・ホーム」。


Ian Mcdonald / Drivers Eyes

1999年作品。キング・クリムゾンやフォリナーで活躍したイアン・マクドナルドの1stソロ・アルバム。期待したプログレ臭はほとんど無いが、軽やかなビートが効きつつも心地良く浮遊するようなアダルトなロックが展開され、随所に"それらしさ"は感じられる作品である。ジョン・ウェイト、ジョン・ウェットン、ルー・グラム等、豪華ゲストのシンガー達が、それぞれのナンバーで、その実力を見せ付けるヴォーカル・オリエンテッドなアルバムといえるが、楽曲が充実しており、非常に美しく品のある作品に仕上がっている。
お薦め曲は、「ユー・アー・ア・パート・オブ・ミー」、「フォーエヴァー・アンド・エヴァー」、「イフ・アイ・ワズ」。


 
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